学生ブログ
2020年10月
2020.10.08
つくりもんと時の流れ
こんにちは!中西です。
今日は、つくりもんの作品について時の流れによる変化を紹介していきます。
現在、参加されている作品の数は約30~40作品です。
グループによってこだわりや参加理由も様々。それぞれの特色を見てみるのも楽しみの一つですね!
例えばこちらの作品は、「爆笑会とゆかいな仲間たち」という制作グループが作ったものです。
甲冑や鎧のクオリティの高さとは裏腹に、さりげなく自分たちのグループの名前を入れていて遊び心がありますね!
制作者の年齢層としては、70~80代の人も参加しており、最も若い人でも40代だそうだとか。
残念なことに20~30代の若手がおらず年々作品の数が減って行ってしまっているのが現状だそうです。
しかし、つくりもんまつりは新しいグループとして、企業作品も参加するようになりました。
こちらの作品は、「富山銀行福岡支店」のグループが作った作品です。
流行に乗った作品で人の注目を集めそうですね!こちらもグループ名が作品の中に……!
こちらの作品は、「北陸銀行福岡支店」のグループが作られたものです。
2018年の夏の甲子園。
金足農業の快進撃が凄まじかったのを今でも覚えています!
その年の印象的な出来事が作品になる事で、その年を彩るつくりもんになりますね!
また、ふるさとイベント大賞を受賞したり、地域再生大賞 優秀賞等を頂いたりしています。
その注目度は、年々広がりを見せていることが分りますね。
今回つくりもんまつりの事を知っていくことで、つくりもんを作るだけでなく、地域の交流の場、地域のコミュニティを形成しているという事も含めて注目がされているのだと思いました。
是非、つくりもんまつりを覗いてみてはいかがでしょう?
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと15日!
2020.10.07
町内の絆と思い
2020.10.06
びっくり!?なつくりもん
こんにちは!吉田です。
つくりもんの特徴と言えば、スケール感が一つに挙げられますよね。
大きい作品は高さ6mを超えることもあるのだそう!
今日はこれまでに制作されたBIG!なつくりもんをご紹介します。
こちらは、2010年に制作された鏡獅子です。
大きくつくられているからこそ、髪を表現する植物の繊維一本一本がとてもリアルです。
この作品を制作された末広会さんは、とびきりスケールの大きい作品を出品されています!
どれも迫力満載ですね!
中にはこんな作品も。
実際に傘の下に入って記念撮影ができるのです!
トトロのいる世界に入れたみたいで、ワクワクしてしまいますね!
オンライン開催の2020つくりもんコンテストで応募できる作品には、1m×1mのサイズ規定があります。
今年度大きな作品を見ることはできませんが、機会がありましたら是非大きなつくりもんを見上げにいらしてください!
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと17日!
2020.10.05
福岡町ってこんなところ!―雅楽のまち―
こんにちは!吉田です。
今日はつくりもんからは少し離れて、福岡町のまた違う魅力をご紹介します。
文久元(1861)年には、「暢日連」という愛好会がされました。
後に「洋遊会」として新たに組織され、平成23年に発足150周年を迎えました。
まさにクールジャパン、大切な伝統ですね。
また雅楽は、昭和45年に旧福岡町の無形文化財に指定されており、
福岡駅前には、雅楽の装束や楽器の展示が行われている「雅楽の館」があります。
我々も実際に訪問してみました!
ほとんどが実際に使用されていた品物で、繊細なものばかりで感動しました。
その中でも特に迫力のあったものがこちら。
とても貴重な絹糸などが用いられていて、とても高価なものなのだとか…!?
2016年に大型の部で優勝した末広会さんのつくりもんが、この「蘭陵王」をモチーフにしているのです!
再現度の高さも素晴らしいですが、勇ましいお顔もまた迫力がありますね!
また蘭陵王のつくりもんのレプリカが、福岡駅併設の福岡観光物産館で展示されています。
いつか福岡町に来た時には、実際に見てみてくださいね!
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと18日!
2020.10.04
つくりもん、じっくり見てみると…
こんにちは、藤田です!
今日は過去の作品の中から面白いアイデアや工夫が見られる作品をいくつか紹介していきたいと思います。
つくりもんには、ぱっと見ただけでは分からない、細かい工夫がたくさん詰まっているんです!!
まずは、2014年一般の部の優勝作品にも選ばれたこちらの作品を見ていきましょう。
巨大な風車と、赤色や黄色の鮮やかなお花が並んだ風景を表した作品です。
このお花はミニトマトで出来ていて、平地に彩りよく並ぶ様子をそのまま再現するために、
一つ一つのミニトマトがよく考えられて配置されています。
全体を見ると、カーブの模様が綺麗に浮かび上がっています。
近くから見ても、遠くから見ても楽しめる、大型作品ならではの創意工夫が為された作品ですね…!
その他にも、鳥が飛んでいる様子を再現するために、上から吊り下げられた作品や、
温泉に入っている様子を再現するために、水を使った作品、
野菜の他に植物も使って、夜空に打ち上げられた鮮やかな花火を再現している作品もあります。
暗闇に消えていく花火の様を、穂を使って上手く表現していますね!
こちらの作品では、野菜や植物の葉を使って江戸時代の衣服が表されています。
人物を作る際は、この作品のように、葉の色や形、質感を使い分けて衣服を作ってみてはどうでしょうか?
料理に使わないような野菜の葉や皮、茎などを使ってみるのもおススメです!
普段なら捨てられてしまう食材も、作品として生まれ変わることができるかもしれません…!
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと19日!
2020.10.03
野菜は形だけじゃない!色の使い方も!
こんにちは!中西です。
今日は、つくりもんを構成している野菜の色に注目していきます。
野菜だけだとその色が限定されてしまいそうですよね。
でも、大丈夫です。実は野菜たち、様々な色に変化してくれます!
例えば、白色の表現も野菜の白い部分を使うことだけが表現手段ではありません。
この作品を見てください。
兎の表現に緑の野菜が主に使われていますが、白っぽく見えますね。
これは、飛んでいる白菜の鳥や白菜の山が白だけでなく淡い緑を含んでいることで、淡い緑も白と認識しやすくなっています。
兎の体は、淡い緑なので兎が持っている杵のヘチマと臼のカボチャの明度差から最も明度の高い白と連想しやすいです。
また、兎の形がしっかり分りやすいので、兎は白い毛並みという固定観念からも白を想像できます。
このように形から色をイメージさせることも技術の一つですね。
つくりもんの色の表現を上げてきましたが、最も表現しにくい色としてあげられるのが青色です。
青色の部分は、周りの野菜が作り上げた形から連想させたり、青に近い緑を代用として使ったりすることがあります。
日本では緑色の野菜を「青菜」、新緑を指して「青々とした緑」などと呼ぶ習慣がありますから、緑で表現しても青の部類に入るのかもしれませんね。
他にも人間を表現するとき、安直に肌色を再現することが重要ではないのです。
ここで重要になってくるのは、人が着ている服の色や身につけている装飾品です。
服の文化は人が長い歴史の中で確立してきた他の動物との違いの一つです。
それらを丁寧に作ることで、その服装からその人の職業や時代もイメージすることもできますね。
(写真のつくりもんは水戸黄門の有名なワンシーンですね!)
色の固定観念に囚われない作品は、野菜のもつ彩り豊かさが出ていてとても見応えがありました!
今年のつくりもんコンテストでは、どんな作品が出てくるか楽しみです!
皆さんのつくりもんをお待ちしております!
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと20日!
2020.10.02
どんな野菜?どんなところから?
こんにちは!吉田です。
つくりもんには、多くの種類の野菜が使われていますよね。
今日はそんな野菜の種類や入手方法をご紹介します!
つくりもんの野菜の調達は団体によって様々です。
市場から仕入れたり、直接知り合いの農家さんから売り物になりづらい野菜をいただいたりすることもあります。
つくりもんに使われている野菜には、豆やナス、きゅうり、唐辛子などなど…よく知る野菜もたくさんありますが、
食用としては見かけない野菜も多く見られますよね!
そういったものは、その野菜の農家さんから入手することが多いそうです。
ジャンボカボチャは、入手するために富山県の入善町まで赴く方もいらっしゃいます!
今年は全国から、各地の面白い野菜を使った作品の応募があると嬉しいですね。
また、野菜は自然現象に左右されるものなので、不作の年もあったりして、
中々思った野菜が入手できないこともあるそうです。
野菜の素材を活かす作り方を知った時も感じましたが、一期一会で運命的な場面も含むお祭りだなと思いました!
その年にしか生まれない世界に一つだけのつくりもん…素敵じゃないですか?
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと21日!
2020.10.01
気になった作品 Pick up!
こんにちは中西です。今日で9月も終わり今日からは10月ですね。神無月では、全国の神様が出雲に集まってどんなご縁を結ばせるか会議をするそうです。このブログを見ていただいたのも何かのご縁、つくりもんまつりについて少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
今日はつくりもんまつりにある作品の中から、私が気になった作品を紹介していきます。
私が気になった作品はこちらです。
実は、つくりもんまつりの作品を見たとき何だか何処かで見たような気がしていたんです。その正体が遂にこの作品で分りました!ズバリこの作品を見て下さい!
アルチンボルドの写真:https://www.musey.net
一度は何処かでお見かけしたことはないでしょうか。そうアルチンボルドの絵画、「春」「夏」「秋」「冬」-連作《四季》より-です。顔のつくりが野菜!まさにつくりもんまつりのつくりもんと共通していますね。
アルチンボルドは、五穀豊穣的な意味合いではなく、謎やパズル・だまし絵といった風変わりなものに魅了されていたルネサンス期の影響から、この様な作品を制作したとされています。アルチンボルドの作品は顔の造形に形を絞った作品が多く、それに対してつくりもんまつりの作品は体全体を作る傾向にありますね。使われている素材も、西洋的なブドウやイチジクなど食文化の違いも見られます。また、絵画は平面であり一方向の図を見せる構図です。一方の立体物は360度見られることがその魅力の一つ。アルチンボルドの絵画は想像の野菜を、つくりもんまつりの野菜は現実に存在しているものを使うのも特徴ですね。どちら共にそれぞれの魅力があるので見ていて飽きませんね。
こうして考えてみると似ているように思えた作品は、その作業過程から作品をつくる経緯、長い時間、遠く離れた土地など、全く異なる条件から制作された事に驚きました。しかし、二つに共通する食は世界中のどんな人にも共通しますね。アルチンボルドも福岡の人々も勿論私も、食べることで生きてきました。何処の誰にとっても近しく必要不可欠なもので、食を考えない日は無いでしょう。そうした食を通して人と人が繋がるつくりもんまつりには、絵画のように言語で阻まれない魅力があると思います。
是非つくりもんまつりに足を運んで、言葉ではなく心で体感してみてはいかがでしょう?
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(10月23日)まであと22日!
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