学生ブログ

2020年11月

2020.11.28

「発信!つくりもん学生プロジェクト2020」を行ってみての感想

 こんにちは、藤田です!

今回は私がこれまで「発信!つくりもん学生プロジェクト2020」に関わってきて感じたことをお話しします。

このプロジェクトでは、ブログでPRをするにあたって、
つくりもんまつりに関わってきた福岡町の方々にお話しを聴いたり、資料を拝見したり、
福岡町を散策したり、実際につくりもんを制作したり、、、
つくりもんに関するさまざまな体験を行ってきました。
プロジェクトを通じて、つくりもんまつりに来場するだけでは分からない、
たくさんの発見をすることができたと思います。

なかでも1番興味深かったことは、つくりもんが完成するまでの裏側を知れたことです。
それぞれのつくりもんのストーリーや、技術、地域住民の関わり、
そしてつくりもんが完成するまで多くの時間と労力が注ぎ込まれていることを知り、
パッと見ただけでは分からないつくりもんの奥深さを知ることができました。

私自身このプロジェクトを行ってきて、つくりもんまつりの面白さに引き込まれましたし、
日々ワクワクした気持ちでブログを投稿してきました。

皆さんがこのブログを読んで少しでもつくりもんまつりや、福岡町に興味を持っていただけたら幸いです。

そして、今年は初めてインスタグラムでコンテスト形式での開催となりました。
つくりもんまつりが中止となったのは非常に残念ですが、
誰もが気軽に作品を作って応募できたり、応募された作品を「#2020つくりもん」で見ることができたり、
今回ならではの良さや楽しみ方もあったのではないでしょうか?

11月23日で応募締め切りとなりましたが、インスタグラムでは今後も応募された作品を見ることができます。
興味がある方は是非一度、皆さんの個性あふれる作品を見てみてくださいね!

それでは、最後までブログを読んでいただきありがとうございました!

2020.11.23

番外編:全国の野菜イベント①「大根やぐら」

皆さん初めまして。今回番外編を担当させていただく大場です。

私はつくりもん祭りに関連して全国の野菜を使った変わったお祭りやイベントについて調べていました。今回はその結果をピックアップしてご紹介します!

まず、一口に「野菜を使った祭り」といっても幅広いもので、つくりもん祭りのように野菜でオブジェクトや神輿を作るもの、収穫された野菜の大きさや形の面白さを競うもの、盛大なパレードで収穫をお祝いするものなど、例年全国各地では様々な特色あるお祭り、イベントが開催されているようです。

今回の番外編ではその中からピックアップした、宮崎県の「大根やぐら」を紹介します。


☆夜になればライトアップも!宮崎冬の風物詩「大根やぐら」☆

宮崎県宮崎市の田野・清武町の名産品といえばたくあん。皆さん、たくあんができる工程って見たことあるでしょうか?

実はこの田野・清武域の大根たち、干される姿が独特で、地元の冬の風物詩になっているんです。その様子がこちら。

見ての通り、竹の骨組みで作られたやぐらにこれでもかというくらいびっしりと大根が吊るされています…!
その名も「大根やぐら」。その高さはなんと6mにもなるそうです。全長は50mのものから150mのものまであるとか。
こんなに巨大なやぐらを毎年、冬になると地域の農家さんが全て手作業で組み上げていくのです。


☆たくあんといえば田野町!漬物大根生産量日本一を誇るその理由とは☆

現在は田野・清武域に300以上もの大根やぐらが毎年出現します。なぜ宮崎市田野・清武域でこんなにも発展したのでしょうか。

秘密はその風土にありました。元々は鹿児島が発祥であり、昭和35年頃にある鹿児島県のたくあん業者が田野・清武域を干し大根栽培に適地として着目したのがきっかけでした。

その土壌は黒色火山灰で、黒ボクと赤ホヤという弱酸性の土成分を多く含む、漬物大根栽培に適した土壌であること、そして田野・清武域の特徴的気候であり、大根の乾燥に大きく貢献している「鰐塚(わにづか)おろし」が吹くことが大きな理由でした。この「鰐塚おろし」は冬になると鰐塚山から吹き下ろす北西の寒風で、これにさらされることによって大根はよく乾燥され、良質な干し大根となるのです。

田野・清武域はこれらに加えて、地形が高台であること、冬場でも雨が少ないこと、気温が大根を痛める氷点下にならないことといった、大根乾燥に適したいくつもの条件が見事合致しているのです。

また、こうした特徴的土地柄に合わせてやぐらの片側だけでなく両側に大根をかけるなど、鹿児島とは異なった手法になっているのも特徴です。


☆一家で一丸!大根やぐらができるまで☆

大根やぐらは毎年11月、一つ一つ農家さんと地域住民が力を合わせて手作業で組み立てられています。農家一家総出で一週間かけて竹でやぐらを組み立てます。

昭和35年当初は杉の木材を使用していましたが、最近では安価で
軽量な竹が主流になっているそうです。
長年培ってきた技を頼りに巨大なやぐらを完成させます。

乾燥の段階では、初日の朝は大根を掘り起こすところから始まり、昼になると組み立てたやぐらに干し、夜になると一晩中大根の世話をし、朝になればまた収穫した大根をかける、の繰り返しです。気温が氷点下近くになる夜や降雨の際は大根の身がスカスカになってしまうためブルーシートで覆って温め、氷点下を下回ってしまえば大根が凍ってしまうのでやぐらの中でストーブを焚いて温めたりと、朝から晩まで一日中気を抜けない作業なのです。

ひと昔前に比べると生産者もやぐらの数も減少はしたものの、大根やぐらに携わる田野・清武の営農者の年齢層は全国的にも若く、若手の担い手が多いのです。家族で営農することでそれが家族の時間の確保にも繋がるのだとか。


☆田野・清武の取り組み☆

田野・清武町では大根やぐらをもっと多くの人に知ってもらおうと、空港での大根やぐらの展示や大根やぐらのある農業風景の写真展示、干し大根をかける農業体験、など、さまざまな催しが開催されています。なんと大根やぐらのライトアップもあるみたいです!

暗闇に七色が綺麗に映えていて、見事なグラデーションになってい
ます。大根のライトアップって聞くと、なんだか興味深いですよね。一度本物を見てみたいものです。

それだけでなく、今年はグッドデザイン賞「地域コミュニティ部門
」を受賞し、更なる注目を集めています。


☆まとめ☆


今回は全国の数ある野菜イベントの中から大根やぐらをピックアッ
プしてご紹介しました。

60年以上も田野・清武で代々受け継がれている大根やぐら。大根
を干すという工程においてこれだけの時間と労力がかかっていること、また、地域住民や農家の方々の結束力の強さを感じました。

個人的に印象に残ったのはやぐらのライトアップです。大根のライ
トアップというユーモアな発想で、従来のやぐらとはまた一味違った魅力が生まれていますよね。
田野・清武のその風土を活かしたあのやぐらに干され、地元民が手塩にかけたたくあんを一度は食べてみたいです。


大根やぐらについてのリンクも載せていますので気になった方は是
非覗いてみてくださいね!

以上、番外編:宮崎田野・清武町の大根やぐらの紹介でした!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

日本一の干し大根と大根やぐら - 宮崎市 (
city.miyazaki.miyazaki.jp)


2020.11.22

「つくりもんワークショップin芸文」を開催しました!④

 こんにちは、前川です!

 
今回は私がつくりもんを作った感想をお伝えしていきます!
 
 
前にずらっと並んだ野菜の中から、この野菜は○○の顔に見えるのではないか?!もしかしてこの形って動物のあのパーツに似ていない?! と野菜からイメージを湧かせながら選んでいきます。
 
 
私の目に入ってきたのはピーマンときゅうり。私にはなぜかキリンに見えたんですよ…今考えたら不思議なのですが、いざ野菜を目の前にすると動物の形や表情が浮かんでくるんです!おもむろにきゅうりとピーマンをもって席につき、顔を作り始めました。
 
あれ?キリンって確か耳があるな。((獅子唐を持ってくる
あれ?キリンって角もある。((かぶの葉の部分を少し切って持ってくる
あれ?キリンっていうか動物には目がないと…((黒豆を針で刺してあるものを持ってくる
 
私のつくりもん制作は慌ただしく始まりました。
 
そんな私を見かねてか、講師の中田さんが「何作っとるんや?」 と話しかけてくださいました。
 
私:「キリンを作りたくて…。」 
 
中田さん:「そうか、首はきゅうりか?そしたら胴体はどうするんや?」
 
私:「バランスを考えるとどの野菜も合わなくって」
 
中田さん:「胴体は重い野菜がいいな、ごぼうとかさつまいもはどうや?それより顔から作り始めると難しいぞ~!」
 
確かに…。皆さん気を付けてください。顔から作るとホントに難しくなります。ここで中田さんが行っていたのは、机に大雑把に並べてバランスをとること。とっても重要です。全体像も見えてきて、スムーズに進んでいきます!
そして胴体は重い方がよいということなのですが、ピーマンなどの野菜は中が空洞になっているため、胴体には向いていません。軽い獅子唐も固定するのに苦労しました。なのでできるだけ体となる部分には、重い野菜を使いましょう!
 
中田さん:「ごぼうはな、中に太めの針金を通すんや」
 
そうすると中田さんは、長いごぼうを脚の長さに合わせ切り、ごぼうに桐で穴をあけ、真っすぐ針金が通るようにしてくださいました。
 
ごぼうに針金を通し、ごぼうのしなりと針金をうまく利用して、キリンの脚の関節を再現していきます。後はごぼうに貫通させた針金は上下1cmほど余らせあったので、その部分に小さなじゃがいもを刺し、胴体のさつまいもを合わせて完成。
 
中田さん:「こんな感じやな?」
 
すごすぎる…。
あっという間にキリンの胴体が出来上がりました。
何よりこのキリン針金を利用したおかげで、自立して立つのです!!
どんな野菜でも工夫一つで、変幻自在!キリンに変身します。
 
後はきゅうりを首として竹串で固定し、最初に作った顔を付けて完成!
 
それでも物足りなく感じたので、キリンの鬣(たてがみ)としてきゅうりに切り目をいれ、その隙間に獅子唐を入れ込みました。
 
 
最初はうまくいくか心配で、キリンの顔が龍に間違えられることもありましたが、無事キリンが完成しました!!
 
あわただしく動いていた私に、中田さんも吉田さんも笑いながらアドバイスを下さり、本当にありがとうございました!
 
主催者側でありながら、つくりもんの魅力に改めて気が付かせてくれる時間でした。
本当に楽しかったです!
つくりもんコンテストの応募も残り1日となりました。
最後の機会にぜひ挑戦してみてください! 投稿もお忘れなく!
 
☆2020つくりもんコンテスト締め切り(11月23日)まであと1日!

2020.11.21

「つくりもんワークショップin芸文」を開催しました!③

 こんにちは!中西です。

 

今日は、「つくりもんワークショップin芸文」の開催側の感想をお話しします!

前回は、つくりもんまつりを体験する側でしたが、今回は開催側として新鮮な体験をすることができました。

先ずは、前回のワークショップをお手本に、
開催前準備としてつくりもんの細かいパーツの準備を行いました。目や鼻のパーツになりやすい豆などの細かいパーツは、予め釘を刺しておきます。豆にも釘の刺しやすさがあり苦戦しました。フォルム全体が曲線を描く豆は安定しづらく、釘が真っ直ぐ刺さりにくいもの。特に乾燥している豆などは、割れてしまうものもありました。前回は気付かなかった、作りやすいように考えられた小さな優しさに、気付けるのも開催側の面白さですね。

また、私自身も見本の1つとして、
つくりもんづくりに再挑戦してみました。

それがこちらです!

人参を咥えた可愛い白ウサギさんができました。

顔の部分はカブ。耳の部分はミョウガ。胴体の部分はカボチャ。足と尻尾は里芋。目は予め準備していた豆を使用しました。今まで、表面が緑やオレンジのカボチャは見たことがありましたが、白いカボチャは初めて見ました。新しい野菜との出会いも、つくりもんの楽しみ方の1つですね。

その後は、カボチャは煮付けに、その他の部分は鍋の具材として美味しくいただきました。

他にも、
前回の経験を生かして今回のつくりもんワークショップでは、ある程度時間に余裕のある制作時間の提供を心がけました。また、今回はつくりもんの作品を事前にテーマ設定をさせていただいた事もあり、つくり手側にとってある程度の想像を膨らませて来ていただいたのも、時間に余裕をもてた事の一つだと思います。

勿論、その場の野菜と運命的な出会いを果たし、つくりもんを連想される人もいました。新しいつくりもんが出来ていく様子は、開催しているこちら側もワクワクして、とても楽しいワークショップになったと思います。



2020つくりもんまつりは、
インスタグラムへの投稿という形式をとっていますね。今回は、その影響もあり作品だけでなく、作品を魅せる撮影への拘りも感じることができました。前回は制作した場所での作品撮影や、ブルーシートの上など背景を気にすることなく写真を撮っていましたが、今回は、芝生の上や紅葉で色付いた落ち葉の中など、自然の中にあるつくりもんを撮影できたので、より作品が生き生きと際立っています。

撮影された作品が気になる方は、
是非インスタグラムでチェックして見て下さい。

そして、自分だけのつくりもんを投稿してみてはいかがでしょうか。

 

2020つくりもんコンテスト締め切り(11月23日)まであと2日

2020.11.20

「つくりもんワークショップin芸文」を開催しました!②

 こんにちは、藤田です!


今日のブログでは先日行った「つくりもんワークショップin芸文」について、皆さんにご報告したいと思います。

まずは野菜の調達についてです。
ワークショップで使う野菜は、つくりもんまつりに携わる方々から教わったように、
なるべく形や色に特色のあるものを揃えるようにしました。
近くのスーパーを何軒か巡りながら、この野菜は小さく細いから、動物の耳や尻尾に使えそう!など、
自分が作るとしたらどんな野菜を使ってみたいかを考えながら野菜を調達しました。

折角なら、参加者の皆さんがつくりもんワークショップのあとに美味しく食べられそうな野菜を選びました。

悩んだ結果、ナスやきゅうり、にんじん、ピーマン、パプリカなどの野菜に加えて、リンゴや柿などの果物も買い揃えました。


そしてつくりもんワークショップ当日、参加学生のつくりもんを見てみると、
自分がイメージしていたよりもっと、色々な使い方をされる野菜たちを見ることができました。

きゅうりがキリンの長い首として使われていたり、じゃがいもが犬の丸まった手足として使われていたり、、、

参加者の皆さんが試行錯誤しながらつくりもんづくりに励んでいる様子を見て、
野菜や果物で作るつくりもんならではの制作の面白みを、改めて実感することができました。

私自身はゴボウを木の枝に見立て、森の動物たちをイメージしたつくりもんを制作しました。

里いもとお麩で作られた彼らは妖怪ではありませんよ。フクロウです。

お麩で作った目でそれぞれのキャラクター性を表現したところがポイントです!

完成した作品は近々煮物としていただく予定です。

今回ワークショップに参加した皆さんもインスタ投稿後、野菜を調理して美味しく頂いてくれたら嬉しいです!

そして今回ブログをご覧になった皆さんも、旬の食材を使ってつくりもんを作ってみてはいかがでしょうか?
皆さんのご投稿をお待ちしています!

☆2020つくりもんコンテスト締め切り(11月23日)まであと3日!

2020.11.19

「つくりもんワークショップin芸文」を開催しました!①


こんにちは、吉田です。

今回は、1116日に富山大学高岡キャンパスで開催した「つくりもんワークショップin芸文」を振り返ります!

 

今回のイベントは、福岡町から中田修二さんを講師としてお迎えして、プロジェクトの学生と芸文生の十数名で行われました。
つくりもんのテーマは「動物」。皆さん思い思いに野菜を選んで、楽しそうに組み合わせていました!


 


 

中にはウーパールーパーやナマケモノなど、珍しい動物をつくりあげている学生や、
カラフルな麩を使って、ハイカラな動物を作りあげている学生もいました。

  

流石芸文生、発想が面白いものばかりですね!

 

また最後には、つくり終わった作品を外に持ち出して、草木と一緒に作品の「映え」写真を撮っていました!
つくりもんの動物が、本当に実在する動物のようでした。

 

今回の作品は、Instagramで開催中の「2020つくりもんコンテスト」にエントリーしていただきました。気になる方は、Instagram#2020つくりもん」で検索してください!


まだまだ作品を応募していますので、皆さんのご応募お待ちしています!

 

2020つくりもんコンテスト締め切り(1123)まであと4日!