学生ブログ

2020.10.01

気になった作品 Pick up! 

 

こんにちは中西です。今日で9月も終わり今日からは10月ですね。神無月では、全国の神様が出雲に集まってどんなご縁を結ばせるか会議をするそうです。このブログを見ていただいたのも何かのご縁、つくりもんまつりについて少しでも興味を持って頂ければ幸いです。

今日はつくりもんまつりにある作品の中から、私が気になった作品を紹介していきます。
私が気になった作品はこちらです。


実は、つくりもんまつりの作品を見たとき何だか何処かで見たような気がしていたんです。その正体が遂にこの作品で分りました!ズバリこの作品を見て下さい!

アルチンボルドの写真:https://www.musey.net
一度は何処かでお見かけしたことはないでしょうか。そうアルチンボルドの絵画、「春」「夏」「秋」「冬」-連作《四季》より-です。顔のつくりが野菜!まさにつくりもんまつりのつくりもんと共通していますね。 

アルチンボルドは、五穀豊穣的な意味合いではなく、謎やパズル・だまし絵といった風変わりなものに魅了されていたルネサンス期の影響から、この様な作品を制作したとされています。アルチンボルドの作品は顔の造形に形を絞った作品が多く、それに対してつくりもんまつりの作品は体全体を作る傾向にありますね。使われている素材も、西洋的なブドウやイチジクなど食文化の違いも見られます。また、絵画は平面であり一方向の図を見せる構図です。一方の立体物は360度見られることがその魅力の一つ。アルチンボルドの絵画は想像の野菜を、つくりもんまつりの野菜は現実に存在しているものを使うのも特徴ですね。どちら共にそれぞれの魅力があるので見ていて飽きませんね。

こうして考えてみると似ているように思えた作品は、その作業過程から作品をつくる経緯、長い時間、遠く離れた土地など、全く異なる条件から制作された事に驚きました。しかし、二つに共通する食は世界中のどんな人にも共通しますね。アルチンボルドも福岡の人々も勿論私も、食べることで生きてきました。何処の誰にとっても近しく必要不可欠なもので、食を考えない日は無いでしょう。そうした食を通して人と人が繋がるつくりもんまつりには、絵画のように言語で阻まれない魅力があると思います。

是非つくりもんまつりに足を運んで、言葉ではなく心で体感してみてはいかがでしょう? 

2020つくりもんコンテスト締め切り(1023日)まであと22日!