学生ブログ

2020.12.06

「発信!つくりもん学生プロジェクト2020」を行ってみての感想④

 こんにちは!以前初めて番外扁を担当させていただいた大場です。

つくりもんは今年はInstagramでの展示ということで、私もInstagramをインストールし、日に日に増えていく応募作品を楽しく見ていました。
今年は動物をモチーフにした作品が多く、可愛らしい作品ばかりでした。どの作品もカットせずに野菜そのものの形を生かしつつモチーフの動物の特徴も再現できていることに感心しました。
 
ご存じの通り、富山大学高岡キャンパスでも「つくりもんワークショップin芸文」が開催され、講師の方に教えていただきながらつくりもんを作る絶好のチャンスがありました。
しかし、残念ながら私は授業と時間が重複してしまい、参加することはできませんでした。参加した先輩方の体験談を見ると、それぞれこだわりを利かせた個性的な動物たちばかりで、制作の段階でも、上手に要領よく作っていくためのコツや順序があり、野菜同士をくっつけるという一つの作業においても色々と考えることが多く、単純なものではないのだと思いました。
それを踏まえて自分自身の思い描く動物と野菜の性格を上手く条件を合致させて手を動かすのはとても楽しいだろうなと思います。参加できなくて本当に残念です。
 
 
私はこのプロジェクトで何をしていたかというと、全国のあらゆる野菜イベントや野菜祭り、収穫祭など、とにかく野菜に関する催し物を調べて、最終的にはその実行委員会や企画団体に、つくりもん祭りの紹介をしつつInstagramへの作品投稿をメールで呼びかけるという作業をしていました。
つくりもんまつりに関連して、全国の数ある野菜イベントの中でも野菜を使って展示物を制作したり、その地域ならではの特徴的な野菜でコンテストを開催したりと、特に見応えがあると思ったイベントを中心に調べました。以前、番外編で紹介せさていただいた大根やぐらもそのうちの一つです。
そして13の団体に作品投稿のお誘いメールを送信しました。更に、国内だけでなく海外のイベント4団体にも呼び掛けてみました!メールの内容としては、まずつくりもんまつりの概要を説明したうえで今年はInstagramによる投稿形式になったことを伝え、2020つくりもんまつりのポスターも添付し作品応募を呼びかけました。
どんな返事がくるかと楽しみに待っていましたが、どの団体からも一向に返事が来ることはありませんでした。
つくりもんまつり同様に野菜関連のイベントが恒例行事となっている地域の方々にも参加していただけたら更に盛り上がっていたと思うし、つくりもんまつりを全国の人々に知ってもらえる機会になると思ったのですが、非常に残念です。
 
しかし、全国の野菜イベントの調査をできたことは私自身にとって良い経験でした。どの地域がどんな野菜の生産に特化しているのかを知ることができ、つくりもんまつりのように、時代の変化とともに祭りが起こった当時と現在とで変化が見られるものもあり面白かったです。
以前紹介した大根やぐらの他にも、にんじんの大きさを競う山梨県市川三郷町の大塚にんじん収穫祭、カボチャの見栄えや重さを競う北海道佐呂間町のシンデレラ夢まつりといったコンテスト形式のイベントも個人的に興味を持ちました。
どのイベントも地元の野菜の魅力を発信したり、収穫を祝うために地域住民が結束してイベントを立てていることが共通していました。100年以上続いている歴史ある祭りは特に主催者の方々の地元愛も変わらず受け継がれているように感じました。
また、地元野菜や地域の風土、環境を祭りで県外にPRすることで定住民の流入を図るといった地方創生に役立てている地域もあり、地元に何か誇れる行事や特産物があることの可能性の大きさを感じました。つくりもんまつりも、更に全国的に広まってほしいと思いました。
 
今回このプロジェクトに参加させていただいたことで地元高岡のつくりもんまつりについて多くの新発見を得ることができ、あらゆる地域の伝統文化にも関心を持つきっかけとなりました。
なんといっても江戸時代から続いていること、これまでにいくつかの大きな賞を受賞していることも地元住民でありながら知りませんでした。使われている野菜も地元の、面白い形をした野菜がたくさん使われていて、その野菜一つ一つをよく観察することもつくりもんの一つの鑑賞の仕方だと思います。
来年のつくりもんまつりは是非会場に足を運んで本物の作品をじっくりと鑑賞したいです。
 
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました!