学生ブログ

2020.10.03

野菜は形だけじゃない!色の使い方も!

 

 こんにちは!中西です。

今日は、つくりもんを構成している野菜の色に注目していきます。
野菜だけだとその色が限定されてしまいそうですよね。
でも、大丈夫です。実は野菜たち、様々な色に変化してくれます!

例えば、白色の表現も野菜の白い部分を使うことだけが表現手段ではありません。
この作品を見てください。



兎の表現に緑の野菜が主に使われていますが、白っぽく見えますね。
これは、飛んでいる白菜の鳥や白菜の山が白だけでなく淡い緑を含んでいることで、淡い緑も白と認識しやすくなっています。
兎の体は、淡い緑なので兎が持っている杵のヘチマと臼のカボチャの明度差から最も明度の高い白と連想しやすいです。
また、兎の形がしっかり分りやすいので、兎は白い毛並みという固定観念からも白を想像できます。
このように形から色をイメージさせることも技術の一つですね。

つくりもんの色の表現を上げてきましたが、最も表現しにくい色としてあげられるのが青色です。
青色の部分は、周りの野菜が作り上げた形から連想させたり、青に近い緑を代用として使ったりすることがあります。
日本では緑色の野菜を「青菜」、新緑を指して「青々とした緑」などと呼ぶ習慣がありますから、緑で表現しても青の部類に入るのかもしれませんね。

他にも人間を表現するとき、安直に肌色を再現することが重要ではないのです。
ここで重要になってくるのは、人が着ている服の色や身につけている装飾品です。
服の文化は人が長い歴史の中で確立してきた他の動物との違いの一つです。
それらを丁寧に作ることで、その服装からその人の職業や時代もイメージすることもできますね。
(写真のつくりもんは水戸黄門の有名なワンシーンですね!)
 

色の固定観念に囚われない作品は、野菜のもつ彩り豊かさが出ていてとても見応えがありました!
今年のつくりもんコンテストでは、どんな作品が出てくるか楽しみです!
皆さんのつくりもんをお待ちしております!

2020つくりもんコンテスト締め切り(1023)まであと20日!