学生ブログ

2020.09.26

町内の人々にとってのつくりもんまつり

こんにちは、中西です。

夜には虫の音が響く日々が続いていますね。夏とはまた違った落ち着いた音。そんな秋の音に癒しを求める今日この頃です。皆さんはどうお過ごしでしょうか?

 

さて、「つくりもんまつり」は300年もの長い歴史をもつ祭りです。今回はそのつくりもんをつくってきた地区の人々にとっての「つくりもんまつり」が一体どのようなものなのかお話を聞いてきました。

 

地区の人々にとってつくりもんを作ることは、お地蔵さまに五穀豊穣を感謝するため、お供えするという意識で作られるそうです。制作したつくりもんは、地蔵さまのお供えもののお下がりを貰っているという感覚で、食べられる部分は貰うそうだとか!

 

地区作品は地区の人々が集まって地区代表の作品をつくります。その大きさは、手乗りサイズとは全く異なり大きなもので2階建ての家ほどあるものも!最も早い地区では、一ヶ月前からつくりもんの制作に取りかかり始めます。構造や構想を早い段階で練ることで完成する作品のイメージを共有していくそうです。大まかな制作段階としては基本的に骨組み部分から制作していき、そして、メインの野菜を飾り付けていきます。

しかし、野菜は生ものなので傷みやすい!実際に野菜を飾っていくのは二日・三日前から!本当に痛みが早い野菜は当日の直前まで作業しているところもあるそうです!

 

地区作品は、人一人より大きな作品を相当な面積を使用して制作が行われます。その為、みんなが一致団結して制作するチームワークが必要不可欠です。そして、より良い作品をつくるために、衝突したり作品の制作が難航したりすることも……。そうしたときは、食事やお酒の場で、お互いの意見を言い合ったり、親睦を深めあったりするそうです。そういった場を、整えてくれる奥様達に感謝されているというお話も聞かせてもらいました。

 

今の私たちの周りには昔と違い、離れていても連絡をとる手段が沢山あります。けれど、実際に顔と顔を突き合わせて話すことが一番その人のことを理解しやすい場で、大切な機会だということは今も昔も変わらないと思います。制作だけじゃない地域の大切なコミュニケーションの場にもなっていることも、つくりもんまつりが長い歴史の中で受け継がれてきた理由の一つかもしれませんね。

 

今年は残念ながら地区作品も制作中止となってしまいましたが、つくりもんまつりが開催される時には是非足を運んでみて下さい!

 

☆2020つくりもんコンテスト締め切り(1023)まであと27日!